お得につられて
陸マイラーは、お得です。
ポイントサイトでポイントを貯めることにより、無料で特典航空券を取得できるのですから。
ただ、ポイントを貯める過程で、全く費用がかからないかと言うと、カードの年会費だったり、購入する商品の代金だったり、ある程度の出費は必要になります。その出費に比し、特典航空券の価値が高いのでやってみると言うことになります。
SPGのプラチナは、お得です。
安い部屋を予約しても、広い部屋にアップグレードしてもらったり、無料で朝食ブッフェやカクテルタイムのお酒や軽食をいただけます。
だけど、全てが全く無料ということではないので、最安の部屋の宿泊代金は必要です。
お得感につられて、陸マイラー活動や、SPGホテルへの宿泊をしていますが、それがいいことなのか否か悩ましい部分もあります。
特に、収入の限られている年金生活者にとっては、財布の紐を緩めすぎると、老後破産ということにもなりかねません。
昨年プラチナチャレンジをしてから、特に、このお得感につられての出費が嵩むようになりました。
今、踏み出そうとしている世界1週も、このお得感を追い求めての行動です。
年金夫婦の世界1週計画
陸マイラー活動、SPGのプラチナの情報を集めていると、世界1週のお得情報が入ってきました。
特典航空券で世界1週をするのはもちろんそうですが、有料の世界1週航空券も、個別に航空券を購入するよりはるかにお得です。
このことから、年初に、年金夫婦の世界1周計画を夢想しました。
当初は、一人は有料で、一人は特典航空券でということを考えていました。
しかし、詳しく見てみると、スターアライアンス の世界1周は、有料の場合は15回ストップオーバーできるのですが、特典の場合は8回だけです。
有料と特典とで一緒に旅行するとなれば、特典の8回にあわせざるを得ないのですが、それでは、有料で航空券を購入する意味があまりありません。
このことから、結局、夫婦両方とも有料で世界1周航空券を購入することにしました。(ますます出費は増えます。)
日本で3分割
世界1周航空券は、一定のルールのもと、自分で自由に旅程を決めることができます。そして、一度に世界1周をするのではなく、途中で旅を中断し、そこから期間をおいて再開することもできます。
色々なサイトを見ていると、分割ということで、例えば、日本からアメリカ→ヨーロッパと廻り、フランクフルトで一度中断し、世界1周航空券とは別に、フランクフルトから日本への航空券を手配し、何ヶ月か後に再度フランクフルトに渡り、そこから世界1周を再開することができると書いてあります。
これだと、中断・再開のために、世界1周航空券とは別に日本から中断地への往復の航空券の手配が必要となり、費用がかさみます。
スターアライアンス の世界1周航空券のルールをよく検討してみると、実は、日本で3分割まで可能だと思います。このことを明らかにしているサイトはないのですが、可能です。
世界1周の定義として、「出発国を出てから再び出発国に戻った時点で世界1週旅行は終了」と記載している本(新・世界1週NAVI改訂版 60p)もあり、そこでは、ソウルや台北から世界1周を開始し、日本で何度かストップオーバーする方法が紹介されています。
しかし、多分この定義は正確ではありません。ANAの特典航空券の世界1周の部分にはこのような定義は記載していません。
現実に、ANAで日本発券、日本出発で日本での3分割の予約をしましたし、スターアライアンスのonline booking tool でも、日本発、日本での3分割の旅程の入力ができます。
ですから、強いて定義するなら「出発都市を出てから再び出発都市に戻った時点で世界1周旅行は終了」ということになります。
日本で3分割できるとなると、世界1周航空券はとても使い勝手の良い航空券ということになります。
中断のための費用が少なくて済みます。そして、一度に長期の休暇の取りにくい現役の皆さんにとっては、休暇を短く小分けして使うことができるのです。
私の世界1週のルーティング
参考までに予約した内容を示します。
3分割の方法が、理解しやすいと思います。
8月〜9月に
羽田→ニューヨーク(4泊) ファーストクラス
ニューヨーク→チューリッヒ(2泊) ファーストクラス
パリ→フランクフルト(2泊) ビジネスクラス
フランクフルト→上海(トランジット) ファーストクラス
上海→名古屋 ビジネスクラス
10月に
(世界1周とは別手配で、バンコク→シュムリアップ(アンコールワット見学)→バンコク→プーケット→バンコクをエコノミーで予約予定)
12月に
ヌメア→オークランド エコノミー
この旅程で、ファーストクラス4回、ビジネスクラス8回、エコノミー2回の搭乗となります。
SFC修行
上記の世界1週の旅程でANAのプレミアムポイントは56000ほどになります。ANAのプラチナ会員になるための1つの条件は充します。
ただ、ANA便の利用が少ないので、ANA便でのPP25000というもう1つの条件には少し足りません。PP25000達成には、別に伊丹ー羽田が1往復半が必要です。
上記世界1周旅程は羽田発、羽田着なので、大阪在住の私としては、世界1週の直前、直後で伊丹ー羽田片道2回が必要です。
それと別に、東京に行く予定もあるので、特に不必要なフライトをすることなく、SFC修行達成です。(楽しんで達成ですから、修行と呼ぶのは不適当かもしれません。)
ファーストクラス世界1周にこだわった理由は、このSFC達成のためです。
夫婦それぞれがSFCである必要はないようですが、世界1周の余禄として達成できることになります。
贅沢な話ですが、一生に一度くらいは贅沢をしても良いかなと今は考えています。
ファーストクラス世界1週の後
上記世界1周とこれまでの陸マイラー活動により、60万マイルくらいたまるので、次は、1年に1回ほどビジネスでの世界1周を続けていきたいと考えています。
スターアライアンスの特典世界1周は、旅程の距離により必要マイルが異なります。日本くらいの緯度でアメリカ・ヨーロッパ・アジアを廻れば距離は2万マイル以下ですみ、その際のビジネス特典航空券の必要マイルは115000なので、夫婦で3回ビジネス特典航空券で世界1周して、690000マイルです。
これからのマイルの溜まりも考えれば、3回は楽に可能です。
SPGとマリオットのエリートプログラムの統合
もうじき統合内容が発表されるということが、陸マイラーのサイトの話題になっています。
どうなるのかは、非常に心配しています。
できればプラチナの資格を維持していきたいと思うので、統合内容を見てから、世界1周のホテルの泊まり方(連泊するか否か、SPGとマリオットを組み合わせるのか)を決めていきたいと思っています。
この記事で書いた、世界1周日本での3分割は、サイトには出ていない知識だと思うので、皆さん、どうぞ活用してください。